岩船寺 あじさいと三重塔で有名な京都府の古寺です。
京都で生まれ育ったsinsi★です。
幼少期に2度も生死の間をさまよいながらも、神様や仏様のご利益・ご加護をいただいて、60年以上京都で平穏に暮らしています。
このページでは、京都府木津川市にあるあじさいの名所 岩船寺(がんせんじ)を紹介します。
岩船寺の見どころはあじさいと三重塔
岩船寺は、京都府と奈良県の県境にある真言律宗のお寺です。
天平元年(729年)聖武天皇が行基(ぎょうき)に一宇の阿弥陀堂を建立させたのが始まりです。
見どころは、境内に咲き誇るあじさいと池に咲くスイレン。
また、山門をくぐって、池の向こう正面に見える朱色の三重塔も見どころの美しいお寺です。
岩船寺(京都府)の拝観料と拝観時間
岩船寺は、京都府木津川市のかなり山の中にあるお寺です。
交通の便が良くないので、拝観時間に注意してお参りしてくださいね。
拝観時間 | 3月~11月8:30~17:00 受付は16:45まで 12月~2月9:00~16:00 受付は15:45まで |
拝観料 | 大人500円 中高生400円 小学生200円 |
団体料金(30名以上) | 大人400円 中高生300円 小学生100円 |
障がい者割引料金 | 大人300円 中高生200円 小学生100円 介護者1名300円 本人及び介護者1名割引 |
さほど境内が広いわけではないので、参拝の所要時間は30分から1時間程度で回れます。
岩船寺のあじさいの見頃はいつ?
岩船寺のあじさいの見ごろは、例年6月上旬から7月上旬くらいまでです。
でも、やはり年によってばらつきがあります。
最近の気候や気温は、今までとは変わってきているようなので…。
もしかしたら、あじさい達も何時咲いたらいいのか迷っているかもしれません。
チョッとあじさいには早かった
sinsi★が、岩船寺に行ったのは令和4年6月11日でした。
あじさいがもう少し咲いているかなっと思ったのですが…。
あじさいの見ごろには、ちょっと早かったようです。
残念…。
満開のあじさいが見たかったな~。
三重塔(重要文化財)の朱色と新緑の緑が美しい
岩船寺の境内に入って目を引くのが、池の向こう正面に建っている三重塔です。
高さは、20.5mあります。
1442年室町時代に建立されたそうです。
朱色の三重塔は、周りの木々の新緑と相まって朱色が映えます。
池の奥のちょっと高くなっているところに建っているので、一層際立って美しく見えます。
三重塔の前の阿字池とスイレンも美しい
三重塔の手前には、阿字池という小さな池があります。
池一面にスイレンが咲きます。
sinsi★が行った時は、ところどころにスイレンが咲いていました。
スイレンっていいですよね。
スイレンのことは詳しく知りませんが、見ているだけで心が和む気がします。
岩船寺には三重塔以外にも重要文化財がいっぱい
『岩船寺と言えば三重塔。』
と言っても良いほど、目立っているのが朱色の三重塔です。
でも、岩船寺には、三重塔以外にも重要文化財がイッパイです。
岩船寺の重要文化財を紹介します。
- 阿弥陀如来坐像
- 厨子入普賢菩薩騎象像
- 隅鬼
- 十三重石塔
- 石室不動明王
- 五輪石塔
小さなお寺なのですが、岩船寺にはこんなにも重要文化財があります。
それ以外にも指定文化財もある見どころ満載のお寺です。
では、岩船寺の重要文化財を簡単に紹介します。
阿弥陀如来坐像(重要文化財)
阿弥陀如来坐像は、本堂に安置されています。
高さが284cmもある迫力満点の阿弥陀さまです。
と言っても、威圧するような顔ではなく、静かに迷走されているような優しいお顔の阿弥陀さまです。
阿弥陀如来坐像の周りには、須弥山を守護する四天王が取り囲んでいます。
上の阿弥陀如来坐像と厨子入普賢菩薩騎象像の画像は、岩船寺のパンフレットの写真をお借りしました。
厨子入普賢菩薩騎象像(重要文化財)
厨子入普賢菩薩騎象像も、やはり本堂に安置されています。
元々は、三重塔の中に安置されていたそうです。
上の阿弥陀如来坐像の画像の左の写真が、厨子入普賢菩薩騎象像です。
厨子入普賢菩薩騎象像は、象に乗って穏やかな表情で合掌されている普賢菩薩像です。
普賢菩薩が乗っておられる白象が、ちょっと笑っているように見えてかわいい(失礼)のです。
厨子の中には、曼荼羅が描かれています。
隅鬼(すみおに・重要文化財)
三重塔の屋根を見ると、四方の角の隅木を支えている天邪鬼(あまのじゃく)の隅鬼(すみおに)が居ます。
隅鬼は、各階の屋根の四方に居ます。
写真では分かりずらいのですが、大きな目をむいて、赤や白のパンツ(ふんどし?)を穿いています。
頭と肩と背中で、三重塔の重い屋根を一生懸命支えています。
十三重石塔(重要文化財)
十三重石塔は、鎌倉時代1314年、妙空僧正(みょうくうそうじょう)によって造立されました。
十三重石塔の高さは、岩船寺の公式ページでは5.5mとなっています。
壇上積基壇(だんじょうづみきだん)の中央に立っていて、非常に均整の取れた美しい姿をしています。
初重の塔身の四面には、
- 東面:ウン(阿しゅく如来:あしゅくにょらい)
- 南面:タラク(宝生如来:ほうしょうにょらい)
- 西面:キリク(阿弥陀如来:あみだにょらい)
- 北面:アク(不空成就如来:ふくうじょうじゅにょらい)
の金剛界四仏の梵字が刻まれています。
石室不動明王(重要文化財)
石室不動明王は、山門をくぐって左手にお祀りされています。
やはり、鎌倉時代後期の1312年に造立されたそうです。
屋外で長い年月が経っているので、既にあまりはっきりとはしませんが、右手に利剣、左手に羂索を持っておられます。
眼病平癒のご利益がある不動明王として、多くの方から崇敬されています。
五輪石塔(重要文化財)
五輪石塔は、山門をくぐって左手にあります。
高さは2.35mほどあり、東大寺別当平智僧都の墓と伝えられています。
岩船寺(京都府木津川市)へのアクセスと駐車場
岩船寺は電車が通ていないので、交通が不便な場所にあります。
バスと車のアクセスを紹介します。
バスでのアクセス
バスでのアクセスは、JR関西本線『加茂駅』が起点になります。
加茂駅から木津川市コミュニティバスに乗って、バス停『岩船寺』下車。
加茂駅からバス停岩船寺までは、約15分です。
バス停から岩船寺は、すぐそこです。
車でのアクセス
車のアクセスは、府道44号線から府道752号線を『浄瑠璃寺』方面に行きます。
sinsi★のナビでは、上手く表示されませんでした。
ナビで『浄瑠璃寺』と検索して、浄瑠璃寺に着いてから『岩船寺』を検索すると、分かりやすいルートが表示されるので行きやすいと思います。
浄瑠璃寺から岩船寺まではほぼ一本道で、『岩船寺口』のT字路を右折すると岩船寺につきます。
岩船寺門前駐車場がオススメ
岩船寺には駐車場がありません。
すぐ手前に『岩船寺門前駐車場』があります。
普通車で300円でした。
T字路の『岩船寺口』を右折してすぐにも駐車場があります。
そちらは、ちょっと安くて普通車200円です。
でも、歩くと6~7分ほどかかります。
あまり歩きたくない人は、『岩船寺門前駐車場』がオススメです。
岩船寺から浄瑠璃寺への散策モデルルート
岩船寺から浄瑠璃寺へ当尾の石仏を訪ねて山道を散策するルートがあります。
おすすめの方法は、浄瑠璃寺まで車で行って、浄瑠璃寺の前の駐車場に車を止めます。
駐車場代は300円です。
その駐車場前のバス停から岩船寺までバスに乗ります。
バス代は200円です。
岩船寺にお詣りした後、浄瑠璃寺まで徒歩で磨崖仏や石仏を巡っていくというルートです。
岩船寺から浄瑠璃寺までモデルルートは、
- 岩船寺
- 一願不動
- わらい仏
- カラスの壺二尊磨崖仏
- あたご灯籠
- 藪の中三尊磨崖仏
- 浄瑠璃寺
のルートで、所要時間は約40分。
細い山道を歩くので、歩きやすい靴がおすすめです。
岩船寺周辺のおすすめホテル
岩船寺のすぐ近くにはホテルはありません。
京都府相楽郡や宇治市か、または奈良市内のホテルに泊まるのがおすすめです。
けいはんなプラザホテル(京都府相楽郡)
けいはんなプラザホテルは、関西文化学術研究都市の中心部にあるホテルです。
ビジネスでも観光でも利用できるホテルです。
奈良にも京都にも大阪にもアクセスできます。
ただ、電車の駅からはバスで10分ほどかかります。
アクセスは、車で行くのがオススメです。
けいはんなプラザホテル
京都府相楽郡精華町光台1-7
奈良ホテル(奈良市)
奈良ホテルは、明治42年に奈良公園内にできた歴史あるホテルです。
東大寺、春日大社、興福寺など、奈良の有名な観光スポットにも近い便利なホテルです。
アインシュタイン博士も宿泊された、伝統あるハイクラスのホテルです。
奈良ホテル
奈良市高畑町1096
あじさいと三重塔が美しい岩船寺 まとめ
京都府相楽郡にあるあじさいの名所 岩船寺を紹介しました。
三重塔はじめ様々な重要文化財がある名刹です。
交通の便はちょっと不便ですが、その分ゆったりとした時間が流れています。
阿弥陀如来や普賢菩薩のご利益を授かって、あじさいやスイレンに癒されてはいかがでしょうか。