熊野本宮大社と八咫烏のお守りについて紹介します。
京都で生まれ育ったsinsi★です。
幼少期に2度も生死の間をさまよいながらも、神様や仏様のご利益・ご加護をいただいて、60年以上京都で平穏に暮らしています。
熊野本宮大社の八咫烏は神様のお使い
八咫烏(やたがらす)は、古事記や日本書紀に登場します。
九州の日向から東征中の初代神武天皇が熊野の地で迷われた時、天照大御神に遣わされた八咫烏が、神武天皇一行を導いて山中を抜け出させました。
お陰で、神武天皇は、無事に吉野に着かれ、橿原で初代天皇に即位されました。
熊野本宮大社では、八咫烏(やたがらす)は主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ=素盞鳴尊:すさのおのみこと)のお使いとされています。
八咫烏の『八咫』は、大きいという意味で、太陽の化身とされています。
熊野本宮大社の八咫烏のご利益
- 八咫烏は導きの神様
八咫烏は、神武天皇を吉野まで道案内されたことから、導きの神様とされています。
八咫烏のご利益としては、
- 人生を良い方向に導く
- 交通安全
- 恋愛成就
などのご利益があります。
熊野本宮大社の八咫烏の見どころ
熊野本宮大社では、八咫烏が沢山います。
その中で、sinsi★の目に留まった八咫烏を紹介します。
もしかしたら、熊野本宮大社にはこれ以外にも八咫烏が隠れ居ているかもしれません。
ここで紹介する以外の八咫烏は、アナタが熊野本宮大社にお詣りして見つけてくださいね。
- 八咫烏の幟
- 手水舎の八咫烏
- 拝殿前の八咫烏
- 八咫烏ポスト
- 大斎原の大鳥居の八咫烏
では、これらの八咫烏を、写真付きで案内します。
八咫烏の幟(のぼり)が迫力満点
熊野本宮大社の一の鳥居の前に、大きな幟(のぼり)が立っています。
この幟の一番上の部分に、翼を広げた八咫烏が描かれています。
チョッとおどけたようなかわいい感じの八咫烏です。
神門の八咫烏注連縄
神門の注連縄の上にある干支の大絵馬の両サイドに、八咫烏注連縄が納められていました。
ちゃんと三本足になっています。
八咫烏注連縄の中央には、干支の寅が乗っていました。
写真では小さく見えますが、八咫烏注連縄の実物はかなり大きい注連縄です。
神門をくぐるときに、ぜひ見てくださいね。
手水舎の八咫烏がカワイイ
熊野本宮大社の手水舎は、コロナ感染防止のために柄杓はなく、樋から水が流れます。
その樋の付け根の所に、空から舞い降りてきたような八咫烏が居ます。
くちばしの先に、小さなマスクを着けてもらっているのがカワイイです。
拝殿前の狛八咫烏
熊野本宮大社の前に拝殿の前に、左右に八咫烏が彫られた石板があります。
もしかしたら、狛八咫烏なのかもしれません。
八咫烏ポストは普通に投函できる
拝殿の左手前に八咫烏ポストがあります。
八咫烏と同じように、黒いポストです。
八咫烏は、ポストの上に、マスクを着けて止まっていました。
八咫烏の前には、小さな鳥居が置いてあって、コロナの終息が祈願されています。
大斎原の大鳥居の八咫烏
熊野本宮大社の旧社地である大斎原(おおゆのはら)の参道には、日本一の大鳥居が聳えています。
大鳥居の島木の中央(額束:がくつか)の上に、燦然と輝く黄金の八咫烏がいます。
八咫烏のお守りと授与品がイッパイ
熊野本宮大社には、たくさんの種類のお守りや授与品があります。
八咫烏のお守りや授与品もイッパイあります。
八咫烏以外のお守りや授与品・御朱印もたくさんあります。
お守りを選ぶだけでも楽しいです。
熊野本宮大社の八咫烏のお守りとご利益
熊野本宮大社には、八咫烏のお守りがいっぱいあります。
全てのお守りを網羅できていないので申し訳ないのですが、sinsi★が知っている限り紹介します。
- 八咫烏お守り(大) 500円
- 八咫烏お守り(小) 500円
- 勝(かち)お守り 1,000円
- 栄光の勝お守り 2,000円
- 本宮特大勝守 5,000円
- 特大導守 5,000円
- 八咫烏厄除けお守り 1,000円
- 和のお守り 2,000円
- 旅行安全お守り 500円
- 富貴お守り 1,000円
- 導きお守り 500円
- ツゲお守り 500円
- 八咫烏ストラップ守 500円
- 出発(たびだち)お守り 1,000円
- 癒しお守り 500円
- 八咫烏交通安全お守り 1,000円
- サッカー守(大) 1,000円
- サッカー守(小) 1,000円
- 交通安全ステッカー 500円
- 交通安全ループ 700円
これらのお守りは、どこかに八咫烏が描かれています。
どのお守りもオススメですが、特におすすめなのが、『八咫烏お守り』と『勝お守り』です。
『八咫烏お守り』のご利益としては、八咫烏が導きの神とされていることから、人生を良い方向に導いていただけるご利益があります。
『勝お守り』のご利益は、勝つためのお守りです。
あなた自身にあなたが勝って、アナタを勝利へと導くご利益があります。
熊野本宮大社の八咫烏の授与品
熊野本宮大社には、八咫烏のお守りだけでなく授与品もあります。
- 八咫烏牛王扇(ごおうせん) 1,000円
- 八咫烏文鎮 3,000円
- 八咫烏七五三縄(しめなわ) 10,000円
- 八咫烏抗菌防臭マスク 2,500円
- 八咫烏扇子 1,000円
- 八咫烏ネックレス 2,800円
- 八咫烏みくじ 500円
- 八咫烏ポスト絵馬 500円
八咫烏牛王扇は、あおぐことで厄や災いを祓うご利益がある扇子です。
また、八咫烏ポスト絵馬は、ハガキとしても使えます。
八咫烏ポスト絵馬に自分宛ての手紙を書いて、八咫烏ポストに投函するのも楽しいですね。
熊野牛王神符(牛王宝印)
- 熊野牛王神(大) 3,000円
- 熊野牛王神(小) 800円
熊野牛王神符(くまのごおうしんぷ=牛王宝印)は、オカラスさんとも呼ばれています。
熊野牛王神符は、カラス文字で書かれた熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)特有のご神符です。
熊野三山によって、熊野牛王神符に違いがあります。
熊野本宮大社の熊野牛王神符には、カラス文字のカラスが八十八羽描かれています。
熊野牛王神符のご利益は、
- カマドの上に祀ると火難除け
- 門口に祀ると盗難除け
- 身に着けると飛行機や船の酔いや災難除け
- 病人の床に敷くと病気平癒
というご利益があります。
また、熊野牛王神符(牛王宝印)は、鎌倉時代には誓約書となり、江戸時代には起誓文の代わりになりました。
起誓文は、熊野牛王神符(牛王宝印)の裏面に誓約の内容を書きます。
こうすることで、熊野権現に対して誓いを行ったことになります。
この誓約を破ると、熊野権現のお使いのカラスが、一羽(三羽という説もあります)死ぬと言われています。
そして、誓いを破った本人も、血反吐を履いて死に地獄に落ちると言われています。
すごく強力なご神符ですね。
そもそも八咫烏ってどんな神様?
八咫烏(やたがらす)は、古事記では、神武天皇の東征の時に高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)によって、神武天皇のもとに遣わされた大きなカラスとされています。
日本書紀では、八咫烏を遣わしたのは、天照大御神となっています。
熊野本宮大社はじめ熊野三山では、カラスは、死霊が鎮められたミサキ神という神様のお使いとされています。
その中で、八咫烏は、熊野権現の神使(神様のお使い)とされています。
八咫烏の『咫(あた)』は、長さを表す単位で、約18㎝となっています。
ということは、八咫は、
18㎝×8=144㎝
という長さになりますが、八咫烏の八咫は、単に大きいという意味だとも言われています。
八咫烏は三本足のカラスで導きの神様
八咫烏は、熊野の険しい山中で苦戦している神武天皇一行を、大和の橿原まで無事に先導した導きの神様として崇められています。
八咫烏は、太陽の化身で三本の足があるカラスです。
八咫烏の三本の足は、天・地・人をを表すという説があります。
中国の古代神話では、三本足のカラス(三足烏:さんそくう)は太陽に棲んでいると伝えられています。
太陽を象徴し、太陽の黒点を表しているとも言われています。
三足烏の足は、朝日、昼の光、夕日を表す足であると言われています。
賀茂建角身命と同じ神様
平安時代の初期に編纂された『新撰姓氏録(しんせんしょうじろく)』によると…。
八咫烏は、神魂命(かみむすびのみこと)の孫である賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)の化身とされています。
賀茂建角身命は、京都のパワースポットとして有名な下鴨神社(しもがもじんじゃ = 賀茂御祖神社:かもみおやじんじゃ)の主祭神です。
八咫烏(賀茂建角身命)のご利益
いくつもの説がありますが、一説では、八咫烏は賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)と同じ神様と言われています。
事実、奈良県宇陀市榛原にある八咫烏神社では、主祭神は建角身命としています。
ですので、ここでは『八咫烏=賀茂建角身命』として、八咫烏のご利益を紹介します。
主な八咫烏のご利益は、
- 導きの神
- 人生の道案内
- 交通安全
- 恋愛成就
- 厄除け
- 方除け
- 旅行安全
- 病難消除
- 受験合格
- 雨乞い
- 止雨
- 五穀豊穣
- 心願成就
- 勝運
などのご利益があります。
人生の中で、とってもありがたいご利益が並んでいます。
八咫烏は日本サッカー協会のシンボル
平安時代に藤原成通(ふじわら の なりみち)という蹴鞠(けまり)の達人が居ました。
蹴鞠とは、平安貴族の中で流行った、鹿革で作った鞠(まり)で遊ぶゲームです。
8人までの人数で円陣を作り、鞠を落とすことなくどれだけパスを回せるかというゲームです。
勝敗をつけるのではなく、みんなで何回続けられるかという和を大切にした遊びなので、相手に優しいパスを回すことが肝心です。
藤原成通は、この蹴鞠が上達するように、50回以上も熊野詣をしたそうです。
日本サッカー協会のエンブレムには、三本足のカラス・八咫烏がサッカーボールを持っています。
八咫烏に、サッカーボールを当てのゴールに導いてもらう願いが込められているそうです。
熊野本宮大社のサッカーお守りが人気なのも納得ですね。
熊野本宮大社へのアクセスと駐車場
sinsi★は、京都から車で熊野本宮大社に行きました。
電車で京都や大阪から熊野本宮大社に行くには、特急くろしおが便利です。
紀伊田辺駅か白浜駅で下車して、明光バスがおすすめです。
車では、田辺・白浜方面からは、国道311号で、京都・奈良方面からは国道168号で熊野本宮大社に行けます。
東京・名古屋方面からは、新宮から国道168号で行けます。
熊野本宮大社の駐車場
熊野本宮大社の周辺には、無料駐車場が4ヵ所ほどあります。
まず、もっとも熊野本宮大社の本殿に近い駐車場としては、瑞鳳殿(ずいほうでん)の横に20台くらいの駐車場があります。
また、その横にも樹の里の前にも無料駐車場があります。
こちらは、約40台ほど停められます。
熊野本宮大社の一の鳥居から国道168号を挟んで向かい側に、世界遺産熊野本宮館の駐車場があります。
世界遺産熊野本宮館の駐車場は、50~60台ほど停められます。
さらに、世界遺産熊野本宮館の裏側の河原に、500台ほど停められる臨時駐車場があります。
この臨時駐車場の場所は、世界遺産熊野本宮館の前に看板があります。
世界遺産熊野本宮館の駐車場に停めました
sinsi★は、たまたま目についた世界遺産熊野本宮館の駐車場に停めました。
世界遺産熊野本宮館の駐車場に停めておいても良いかどうか分からなかったので、おトイレを借りたついでに職員の方に確認しました。
すると、とても親切に、
『どうぞ、どうぞ。ごゆっくりお詣りしてくださいね。』
と言ってくださいました。
その上、熊野本宮大社の参拝と熊野古道、産田社(うぶたしゃ)、大斎原(おおゆのはら)への行き方も、丁寧に教えてくださいました。
すごく親切な職員さんでした。
熊野本宮大社周辺のランチ
熊野本宮大社の前には、何軒かのレストランやカフェがあります。
国道168号沿いにも、何軒もあるので、何食べようかと考えながらブラブラと散策するのもおすすめです。
ランチはキッチンで白身魚フライ定食を食べました
sinsi★は、熊野本宮大社の斜め前にある『キッチン』という喫茶店(?)で、昼食をとりました。
sinsi★は白身魚フライ定食、家内はエビフライカレーを食べました。
どちらもボリューム満点です。
エビフライカレーは、大きなエビフライが3匹もついていました。
白身魚フライ定食も白身魚のフライが大きくて、お腹いっぱいになりました。
自分が大食いだと思う人は、唐揚げ定食がおすすめです。
唐揚げが、容器からはみ出しているほどのボリュームです。
写真を撮るのを忘れてしまいました。
目で見せられないのが残念です。
ゴメンナサイ。
熊野本宮大社 八咫烏のお守りとご利益 まとめ
sinsi★は今年から天中殺(空亡)になるので、家内と熊野三山(くまのさんざん)にお詣りしました。
熊野三山とは、熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)、熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)の三社のことです。
その中で、このページでは、熊野本宮大社の八咫烏について紹介しました。
八咫烏は、謎に包まれた部分も多く、ここで全てを紹介することはできません。
そもそも、神様なのか、神様のお使いなのかも様々な説があります。
でも、八咫烏は、例えば阿部智里氏の八咫烏シリーズで小説の題材になるなど、ミステリアスな魅力があります。
また熊野本宮大社には、お守りの種類がたくさんあります。
お守りを選ぶのも、熊野本宮大社にお詣りしたときの楽しみです。
あなたも、熊野本宮大社にお詣りしたときは、八咫烏のお守りでご利益をたくさん授かってくださいね。