室生龍穴神社のご利益と龍神様のパワースポットの奥宮を紹介するページです。
京都で生まれ育ったsinsi★です。
幼少期に2度も生死の間をさまよいながらも、神様や仏様のご利益・ご加護をいただいて、60年以上京都で平穏に暮らしています。
先日、奈良県宇陀市にある超強力なスーパーパワースポット 室生龍穴神社とその奥宮に行ってきました。
ご祭神の善女龍王や龍神様に気に入られると、半端ないご利益が期待できます。
室生龍穴神社はご利益篤いパワースポット
室生龍穴神社(むろうりゅうけつじんじゃ)は、境内の外にまで清冽な空気が流れ来るような超強力なパワースポットです。
神社の境内入り口、鳥居の手前両サイドに天を突くような杉の巨木があります。
この杉の巨木を見ただけで、室生龍穴神社がパワースポットだということがよくわかります。
パワースポットはパワーの強い清浄な場所なので、樹木が大きく育つのです。
室生龍穴神社の境内はそれほど広くないのですが、あちこちに巨木が立ち並んでいます。
境内に一歩足を踏み入れると、静寂に包まれた畏れ多いようなパワーを感じてしまいます。
当然、ご利益は篤い神社ですが、キチンとお詣りしないと神様の怒りにふれそうな清冽な空気が漂っています。
ペットを連れての参拝や、単なる観光目的では行かないほうが無難です。
その代わり、礼儀正しく節度を守って、真摯な気持ちで参拝すると、すごいご利益がありそうです。
室生龍穴神社のご由緒
奈良県宇陀市室生に鎮座する式内社ですが、ご由緒ははっきりとは分かりません。
室生龍穴神社の文献で最古のものは、『日本紀略』に弘仁九年(818年)『室生龍穴』で祈雨が行われたことが書かれています。
しかし、この『室生龍穴』が、室生龍穴神社のことなのか、奥宮の妙吉祥龍穴のことなのかは分かりません。
何れにしても、室生龍穴神社が創建されるはるか昔より、奥宮の妙吉祥龍穴に龍神様がお祀りされたことが始まりだと思われます。
室生龍穴神社のご祭神 高龗神と善女龍王
- 主祭神:高龗神
室生龍穴神社の主祭神は、高龗神(たかおかみのかみ)です。
そして、本殿の前にお祀りされているのが、善女龍王(ぜんにょりゅうおう)です。
どちらも水を司る龍神様です。
高龗神ってどんな神様なの
高龗神(たかおかみのかみ)ってどんな神様で、何の神様なのでしょうか。
簡単に説明しますね。
室生龍穴神社と同じように、高龗神を主祭神として祀る京都の貴船神社によると、
『降雨・止雨を司る龍神であり、雲を呼び、雨を降らせ、陽を招き、降った雨を地中に蓄えさせて、それを少しずつ適量に湧き出させる働きを司る神です。』
と説明されています。
『龗(おかみ)』とは、龍の古語であり、龍は水を司り、水の供給を司る水源の神様です。
高龗神のご利益
高龗神のご利益としては、
- 祈雨
- 止雨
- 諸願成就
- 運気隆昌
- 商売繁盛
- 縁結び
- 酒造守護
- 農業守護
などのご利益が有名です。
善女龍王って何の神様なの
善女龍王(ぜんにょりゅうおう=善如龍王)ってどんな神様で、何の神様なのでしょうか。
こちらも簡単に解説します。
室生龍穴神社では、善女龍王は本殿の前にある善女龍王社にお祀りされています。
善女龍王は、弘法大師(空海)の雨乞いで、恵みの雨をもたらされたことで有名な神様です。
824年、日本は大干ばつにみまわれました。
朝廷は、雨乞いを守敏(しゅびん)僧都に命じましたが、少ししか雨が降りませんでした。そこで、次に弘法大師(空海)が召されました。
弘法大師(空海)をねたんだ守敏に様々な妨害を受けながらも、インドの無熱池(むねっち)という池から善女龍王を招き、三日間にわたり国中に大雨を降らせることに成功しました。
善女龍王は、弘法大師(空海)が雨乞い祈祷を行った京都の神泉苑の池に、現在も住んでおられると言われています。
善女龍王は、インド神話に登場する 八大竜王 のひとつ 沙掲羅龍王(しゃかつらりゅうおう)のの第三王女と伝えられています。
そうそう、経営の神様と言われた松下幸之助氏も善女龍王を信仰していたそうです。
龍神様と言えば、金運や商売繁盛のご利益も有名です。
もちろん、会社の事業繁栄、社運隆昌のご利益もあります。
善女龍王のご利益
善女龍王のご利益としては、
- 五穀豊穣
- 心願成就
- 商売繁盛
- 学業成就
- 金運上昇
- 開運招福
などのご利益が有名です。
室生龍穴神社の相殿神とご利益
室生龍穴神社の本殿には、主祭神の高龗神(たかおかみのかみ)の相殿神(あいどのしん)として、
- 天児屋根命(あめのこやねのみこと)
- 大山祗命(おおやまつみのみこと)
- 水波能賣命(みずはのめのみこと)
- 須佐之男命(すさのおのみこと)
- 埴山姫命(はにやまひめのみこと)
という五柱の神様がお祀りされています。
簡単に、この五柱の神様の説明と、そのご利益を紹介します。
天児屋根命(あめのこやねのみこと)とご利益
天児屋根命(あめのこやねのみこと)は、天照大御神が天岩戸に隠れられた時、岩戸の前で祝詞(のりと)を奏上した神様で、祝詞や言霊(ことだま)の神様です。
中臣鎌足(藤原鎌足)を祖とする中臣氏及び藤原氏の祖神(おやがみ)ということから、出世の神様としても崇敬されています。
天児屋根命のご利益とお祀りする神社
天児屋根命をお祀りする主な神社としては、
- 枚岡神社(大阪府東大阪市)
- 春日大社(奈良県奈良市)
- 大原野神社(京都市西京区)
- 天児屋根命神社(大阪府箕面市)
などの神社があります。
天児屋根命の主なご利益としては、
- 国家安泰
- 学業成就
- 出世開運
- 諸願成就
- 受験合格
- 厄除招福
- 子孫繁栄
などのご利益があります。
大山祗命(おおやまつみのみこと)とご利益
大山祗命(おおやまつみのみこと)は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の間の御子神です。
大山祗命の名前は、『大いなる山の神様』という意味で、山を司る神様です。
山の神様であると同時に、水の神様、田の神様としても信仰されています。
高天原から天降りした天照大御神の孫神の邇邇芸命(ににぎのみこと)の妃神 木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)は、大山祗命の娘神に当たります。
大山祗命のご利益とお祀りする神社
大山祗命をお祀りする主な神社としては、
- 大山祇神社(愛媛県今治市大三島)
- 三嶋大社(静岡県三島市)
- 梅宮大社(京都市右京区)
- 湯殿山神社(山形県鶴岡市)
- 大山阿夫利神社(神奈川県伊勢原市)
などの神社があります。
大山祗命の主なご利益としては、
- 金運招福
- 商売繁盛
- 山林業守護
- 酒造業守護
- 五穀豊穣
- 航海安全
などのご利益があります。
水波能賣命(みずはのめのみこと)とご利益
水波能賣命(みずはのめのみこと)は、室生龍穴神社の主祭神 高龗神(たかおかみのかみ)と二分するような、水の神様の代表選手です。
伊邪那美命(いざなみのみこと)が、火の神様を産んで火傷で苦しまれた時、漏らされた尿から生まれたのが水波能賣命です。
昔は、尿は大切な肥料でした。
そんなことから、水波能賣命は、水の神様であるとともに農耕の神様でもあります。
水波能賣命のご利益とお祀りする神社
水波能賣命をお祀りする主な神社としては、
- 丹生川上神社(奈良県吉野郡)
- 石船神社(新潟県村上市)
- 金立神社(佐賀県佐賀市)
などの神社があります。
水波能賣命の主なご利益としては、
- 祈雨
- 止雨
- 五穀豊穣
- 安産祈願
- 子授け子宝
などのご利益があります。
須佐之男命(すさのおのみこと)とご利益
須佐之男命(すさのおのみこと)は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の御子神で、太陽の神様 天照大御神(あまてらすおおみかみ)、月の神様 月読命(つくよみのみこと)と共に三貴子(みはしらのうずのみこ)と言われる最も貴い神様です。
八岐大蛇退治の神話で有名な日本の英雄神です。
でも、とっても乱暴者の神様でもあり、須佐之男命が高天原で暴れたことで、天照大御神が天岩戸に隠れられました。
須佐之男命の子孫神が、出雲大社の大国主命(おおくにぬしのみこと)です。
ご神力は、日本の神様の中でも最高位で、疫病や厄除けの神様としても有名です。
須佐之男命にちなんだ神話は、凄くたくさんあります。
須佐之男命のご利益とお祀りする神社
須佐之男命をお祀りする主な神社としては、
- 熊野大社(島根県松江市)
- 日御碕神社(島根県出雲市)
- 津島神社(愛知県津島市)
- 須佐神社(島根県出雲市)
- 八重垣神社(島根県松江市)
- 八坂神社(京都市東山区)
- 氷川神社(埼玉県さいたま市)
- 藤森神社(京都市伏見区)
などの神社がありますが、これ以外にも日本全国にたくさんあります。。
須佐之男命の主なご利益としては、
- 縁結び
- 子孫繁栄
- 夫婦和合
- 疫病退散
- 厄除開運
- 商売繁盛
- 金運上昇
- 学問上達
- 五穀豊穣
- 病気平癒
- 火難除去
- 水難除去
- 恋愛成就
などのご利益があります。
埴山姫命(はにやまひめのみこと)とご利益
埴山姫命(はにやまひめのみこと)は、水波能賣命(みずはのめのみこと)と姉妹神です。伊邪那美命(いざなみのみこと)が、火の神様を産んで火傷で苦しまれた時、大便から生まれた神さまです。
土の神様、陶芸や農業、土木、造園などの土に関する職業を守護してくださる神様です。
埴山姫命のご利益とお祀りする神社
埴山姫命をお祀りする主な神社としては、
- 磐椅神社(福島県耶麻郡)
- 榛名神社(群馬県高崎市)
- 越敷神社(新潟県佐渡市)
- 賀茂波爾神社(京都市左京区)
などの神社があります。
埴山姫命の主なご利益としては、
- 窯業守護
- 土木業守護
- 農業守護
- 子授け子宝
- 安産祈願
などのご利益があります。
連理の杉(夫婦杉)のご利益は夫婦和合と家運隆昌
室生龍穴神社の境内に入ってすぐ右手に、連理の杉(れんりのすぎ)があります。
連理の杉は、元々は別々の木だったのですが、根元のあたりで連なって一本の木のようになっています。
2本の杉の木が繋がって、寄り添うように並んでいることから、夫婦杉とも呼ばれています。
連理の杉は、その姿かたちから
- 夫婦和合
- 家庭円満
- 家運隆盛
のご利益があると信仰されています。
室生龍穴神社の奥宮 妙吉祥龍穴と天岩戸
室生龍穴神社から徒歩で約30分、車で約5分の所に奥宮の妙吉祥龍穴(みょうきっしょうりゅうけつ)があります。
奥宮の妙吉祥龍穴の少し手前には、天照大御神がお隠れになった天岩戸があります。
妙吉祥龍穴は桓武天皇の病気平癒のパワースポット
『日本紀略』によると、山部親王(やまべしんのう=後の桓武天皇:かんむてんのう)が病になり、その病気平癒を祈願し、室生の龍穴でご祈祷したと記録されています。
そのご祈祷された龍穴場所が、妙吉祥龍穴だと言われています。
妙吉祥龍穴は、古代からパワースポットとされていたのでしょうね。
もっとも、桓武天皇の時代(8世紀)には、パワースポットという言葉はなかったでしょうが…。
妙吉祥龍穴は日本三大龍穴の一つ
妙吉祥龍穴は、京都市左京区の貴船神社奥宮や岡山備前の龍穴と並んで、日本三大龍穴と言われています。
京都市の貴船神社の龍穴は、奥宮の本殿の真下にあると言われています。
岡山備前の龍穴は、岡山県にあるということだけで場所はよく分かっていません。
不思議なことに、日本三大龍穴とされる貴船神社の奥宮にも『連理の杉』があります。
また、貴船神社の結社(ゆいのやしろ)にも、樹齢千年と言われる相生の杉(あいおいのすぎ)という同じ根から生えた2本の杉があります。
龍穴と言われるパワースポットには、巨大な連理の杉が育つのかもしれませんね。
日本三大龍穴のなかで、実際に龍穴そのものを見られるのは妙吉祥龍穴だけです。
妙吉祥龍穴と招雨瀑(しょううばく)
妙吉祥龍穴の前には遥拝所があります。
遥拝所からは、妙吉祥龍穴がほぼ正面によく見えます。
妙吉祥龍穴の前には小川が流れています。
上流に目をやると小さな滝の招雨瀑(しょううばく)があります。
招雨瀑から妙吉祥龍穴までは、岩の上を流れる清流となっています。
まるで龍が体をくねらせているような清らかな流れになっています。
室生龍穴神社と室生寺の関係
室生の龍穴で山部親王(やまべしんのう)の病気平癒のご祈祷をして効験があったことから、興福寺の僧賢憬(けんけい)が勅命を受け、その弟子の修圓によって堂塔伽藍が建立されました。
室生龍穴神社は、室生寺建立のキッカケとなったパワースポットでもあります。
室生龍穴神社の奥宮 天の岩戸もパワースポット
室生龍穴神社から奥宮の妙吉祥龍穴(みょうきっしょうりゅうけつ)に行く途中、右手に天の岩戸(あまのいわと)があります。
小さな鳥居の横に『天の岩戸』と書かれているのですぐ分かります。
天の岩戸の鳥居の前の道幅が、少しが広くなっているので、車は数台は停められます。
鳥居をくぐると、真ん中でパカッと割れたような巨大な岩があります。
二つの岩に注連縄が張られいて、両岩の間が少しくぼんでいます。
また、この巨岩を越えた奥に小さなお社がありました。
室生龍穴神社の御朱印
室生龍穴神社の御朱印は、なかなか授かれません。
というのは、社務所は通常は無人で閉まっているからです。
でも、月次祭(つきなみさい)の日などは開いていて、書置きですが御朱印がいただけます。
室生龍穴神社の社務所が閉まっていても、御朱印をいただける方法があります。
室生寺の納経所で授かれるそうです。
奈良県宇陀市の室生龍穴神社へのアクセス
近鉄大阪線室生口大野駅下車→奈良交通バス
室生口大野駅の1番のりばから『室生寺行き』に乗って、『室生寺』のバス停で下車。
そこから徒歩で約15分です。
自動車で行かれる場合、周辺に駐車場はありませんが、前の道の路肩が広くなっているので、数台は停められます。
でも、あくまでも路駐になるので、迷惑にならないように気を付けてくださいね。
室生龍穴神社
〒633-0421 奈良県宇陀市室生1297
奥宮 妙吉祥龍穴と天岩戸へのアクセス
室生龍穴神社から、奥宮 妙吉祥龍穴と天岩戸へのアクセスは、結構な上り坂になるので、できれば車がおすすめです。
室生龍穴神社を左手に見ながら通過して、県道28号吉野室生寺針線を400~500mいくと、奥宮への看板があるので、そこを左に曲がれば後は一本道です。
舗装されていますが、かなりボコボコの道なので、スピードを出さないように注意してくださいね。
結構急こう配ですが、歩いて奥宮に行かれる人が何人も居られました。
道が狭いので、安全運転でお願いします。
室生龍穴神社とご利益 まとめ
龍神様のパワースポットと言われる室生龍穴神社と、そのご利益を紹介しました。
室生龍穴神社周辺には、善女龍王や龍神様の伝説などがたくさん伝わっています。
古事記や日本書紀のはるか以前から、神聖なパワースポットとして大切に守られてきた聖地です。
アナタも是非、室生龍穴神社と奥宮 妙吉祥龍穴にお詣りして、善女龍王や龍神様のご利益を授かってくださいね。
アナタにたくさんのご利益がありますように。