須佐之男命(素戔鳴尊・すさのおのみこと)について紹介しているページです。
京都で生まれ育ったsinsi★です。
幼少期に2度も生死の間をさまよいながらも、神様や仏様のご利益・ご加護をいただいて、60年以上京都で平穏に暮らしています。
このページでは、古事記や日本書紀はじめ、日本神話で大活躍する須佐之男命について紹介します。
須佐之男命のご利益や神話、お祀りしている神社を簡単に紹介していきます。
須佐之男命のご利益ご神徳
では、まず須佐之男命(素戔鳴尊・すさのおのみこと)のご利益から紹介します。
須佐之男命は、いろいろな性格を持った神様です。
その分、ご利益の幅も非常に広い神様です。
そんな中で、主なご利益を挙げると、
- 厄除開運
- 疫病退散
- 病気平癒
- 五穀豊穣
- 金運向上
- 商売繁盛
- 学問上達
- 縁結び
- 恋愛成就
- 夫婦円満
- 良縁祈願
- 子授け・子宝
- 安産祈願
- 林業守護
- 水難除け
- 火難除け
- 文学上達
など、様々なご利益があります。
日本神話で一番の暴れん坊で豪傑神ながら、縁結びや恋愛成就のご利益まで授けてくださる神様です。
そんな女性に嬉しいご利益は、ヤマタノオロチ神話に裏付けされています。
須佐之男命とヤマタノオロチ神話
須佐之男命は、姉神の天照大御神が統治する高天原(たかまがはら)で狼藉乱暴を繰り返し、高天原を追放されてしまいました。
出雲の国の肥河の上流に降り立った須佐之男命。
川に箸が流れてきたのを見て、上流に人が住んでいると思い川を上ります。
すると、美しい娘を間に挟んで、老夫婦が泣いています。
訳を尋ねると、
『ヤマタノオロチという8つの頭と8つの尾を持つ怪物が、毎年やってきて娘を一人ずつ食べてしまうんです。』
『ヤマタノオロチは、八つの山と八つの谷を越えるほど巨大な怪物です。』
『娘は8人いたが、今年も間もなくヤマタノオロチがやってきて、最後に残った櫛名田比売(くしなだひめ)も食べられてしまう。』
ということでした。
美しい櫛名田比売に一目ぼれした須佐之男命は、
『ワシが、そのヤマタノオロチとやらを退治する。』
『その代わり、櫛名田比売と結婚させてくれ。』
と老夫婦に言って、さっそくヤマタノオロチ退治の策を練りました。
須佐之男命は、櫛名田比売を神力で櫛に変えて、自分の髪の毛にさしました。
そして、老夫婦に、
『八つの門を作って、それぞれに強い酒を満タンにした酒桶を置け。』
と言いました。
そこへやってきたヤマタノオロチは、桶に頭を突っ込んで、強い酒をガブガブ飲んで、酔って寝てしまいました。
須佐之男命は、すかさず十拳剣(とつかのつるぎ)で、ヤマタノオロチを切り刻みました。
ヤマタノオロチ退治に成功した須佐之男命は、櫛名田比売と結婚して出雲の国で幸せに暮らしました。
妻を愛した縁結びと恋愛成就のご利益
須佐之男命は、櫛名田比売と出雲の根之堅洲国(ねのかたすくに)の須賀(すが)の地に宮殿を造りました。
この須賀宮(すがのみや)は、今の須我神社(すがじんじゃ)であり、日本で最初の宮殿として日本初之宮(にほんはつのみや)と言われています。
そして、日本最初の和歌と言われる
『八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を』
と詠まれました。
須我神社は、日本の和歌の発祥の地とも言われています。
このように、須佐之男命は愛妻の櫛名田比売と仲良く暮らしたことから、
- 縁結び
- 良縁祈願
- 恋愛成就
- 夫婦円満
- 子授け
などのご利益も授けてくださる神様です。
ヤマタノオロチ以外の須佐之男命の神話
須佐之男命(素戔鳴尊・すさのおのみこと)は、日本神話でものすごくメジャーな神様です。
古事記や日本書紀、風土記などで、いろいろな神話に登場する神様です。
須佐之男命が登場する有名どころの神話を、簡単に紹介します。
三貴子の誕生神話
三貴子(みはしらのうずのみこ)は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと 以降イザナギ命と書きます)から生まれた三兄弟の神様です。
イザナギ命は、妻神の伊邪那美命(いざなみのみこと 以降イザナミ命と書きます)と、日本列島や様々な神様を生んだ祖神様です。
イザナミ命は、最後に火の神様である火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)を産んだ時、火傷がもとで亡くなってしまいます。
愛しの妻神に会いたい一心で、イザナギ命は死後の世界である黄泉国(よみのくに)に行きます。
そこで変わり果てた愛妻イザナミ命の姿を見たイザナギ命は、恐ろしくなって逃げかえります。
イザナギ命が、黄泉国の穢れを祓うために禊(みそぎ)をしました。
イザナギ命が、左目を洗った時に生まれたのが天照大御神(あまてらすおおみかみ)です。
右目を洗った時に生まれたのが、月読命(つくよみのみこと)。
鼻を洗った時に生まれたのが、須佐之男命です。
これまでイザナギ命が生んだ神様の中で、最も貴い三兄弟の神様だったため三貴子(みはしらのうずのみこ)と呼ばれました。
イザナギ命は、天照大御神を太陽神として、天上界の高天原の統治を命じました。
月読命には夜の世界の統治を、須佐之男命には海原の統治を命じました。
しかし、須佐之男命は、イザナギ命の命に従わず、母神が居る根之堅洲国(ねのかたすくに)に行きたいと、毎日大泣きしていました。
それでイザナギ命の怒りを買って、追放されてしまいました。
天照大御神との誓約の神話
イザナギ命に追放された須佐之男命は、根之堅洲国に行く前に、姉神の天照大御神にあいさつしようと高天原に向かいました。
須佐之男命がドシンドシンと地響きをたてて来たので、天照大御神は高天原を奪いに来たと勘違いしました。
須佐之男命は、身の潔白を証明するために、天照大御神と誓約(うけい)をしようと言いました。
天照大御神が、須佐之男命の十拳剣(とつかのつるぎ)を噛み砕き、吹き出した息の霧から
- 多紀理毘売命(たぎりひめのみこと)
- 市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)
- 多岐都比売命(たぎつひめのみこと)
という美しい三姉妹の女神様が産まれました。
この美人三姉妹の神様は、宗像三女神(むなかたさんじょしん)とよばれ、宗像大社や厳島神社の祀られている神様です。
次に、須佐之男命が天照大御神の勾玉を噛み砕き、吹き出した息の霧から
- 天忍穗耳尊(あめのおしほみみのみこと)
- 天之菩卑能命(あめのほひのみこと)
- 天津日子根命(あまつひこねのみこと)
- 活津日子根命(いくつねひこのみこと)
- 熊野久須毘命(くまのくすびのみこと)
という五柱の男神様が生まれました。
須佐之男命の十拳剣から手弱女の女神が生まれたので、邪心がないことが証明されました。
須佐之男命は、誓約で勝ったことをいいことに、高天原で様々な狼藉を働きます。
そして、須佐之男命の悪行に怒った天照大御神は、天の岩戸に隠れてしまいました。
太陽神が隠れたため、世の中は真っ暗闇になり悪い病気などが流行りました。
とうとう、須佐之男命は高天原を追放されてしまいます。
その後、出雲の国に降り立った須佐之男命は、ヤマタノオロチを退治して櫛名田比売と結婚します。
須佐之男命と大宜都比売神の神話
高天原を追われた須佐之男命は、お腹が減ってので大宜都比売神(おおげつひめのかみ)に、食べ物を求めました。
大宜都比売神は、口、鼻、尻から食材を取り出して料理しました。
それを覗いていた須佐之男命は、大宜都比売神がワザと食べ物を汚していると勘違いして、
『そんな汚いものを、ワシに食わすんかい!』
と怒りまくり、大宜都比売神を斬り殺してしまいました。
すると、大宜都比売神の頭から蚕、目から稲、耳から粟、鼻から小豆、陰部から麦、尻から大豆が生まれました。
須佐之男命は、その五穀の種を持って出雲の地に降り、櫛名田比売と共にその種から農作物を育てました。
蘇民将来の神話
蘇民将来の神話には、微妙に違ういくつかの種類がありますが、その中の一説を紹介します。
昔、牛頭天王(ごずてんのう=須佐之男命)が竜宮城へ向かう旅の途中に、すっかり日が暮れました。
それで村一番の大金持ちである巨旦将来(こたんしょうらい)の家で、一晩泊めてくれと頼みました。
しかし、欲深くて意地の悪い巨旦将来は、汚いものを見るような目でつれなく追い返しました。
しかたなく、牛頭天王は、巨旦将来の兄ですがとても貧しい蘇民将来(そみんしょうらい)の家に行きました。
気持ちの優しくて真っ直ぐな蘇民将来は、快く迎え入れて粟のご飯までご馳走しました。
翌日、牛頭天王は蘇民将来に茅の輪を渡して、
『困ったことがあれば、この茅の輪を腰につけなさい。』
と言って旅立って行きました。
数年後、この地で疫病が流行りましたが、蘇民将来の家族は茅の輪を腰につけて助かりました。
一方、巨旦将来は一家全員疫病で亡くなってしまいました。
牛頭天王(ごずてんのう=須佐之男命)をお祀りする八坂神社のお祭りは、祇園祭として日本三大祭りの一つに数えられています。
祇園祭の時、山鉾で粽(ちまき)が授与されます。
その粽には、『蘇民将来子孫也(蘇民将来の子孫なり)』と書かれた護符が貼られています。
祇園祭は、疫病退散を願って始められたお祭りでもあります。
大国主命へ試練を与える神話
大穴牟遅命(おおなむちのみこと=後の大国主命:おおくにぬしのみこと)が、兄神たちの迫害から逃れる為に、根の堅州国(ねのかたすくに)へ行った時のことです。
そこで、須勢理毘売命(すせりびめのみこと)という非常に美しい女神と恋に落ち、その日のうちに結婚しました。
須勢理毘売命は、父神である須佐之男命に大穴牟遅命(大国主命)を会わせました。
しかし、かわいい娘神を他の男にやりたくない須佐之男命は、これでもかと言うほどの試練を大穴牟遅命に課してきます。
- 蛇だらけの室屋で一晩寝させる
- 蜂とムカデだらけの室屋で一晩寝かせる
ひどい試練ですが、この2つの試練は須勢理毘売命のお陰で、無事クリアできました。
最後の試練は、大穴牟遅命の命を狙ったような試練です。
須佐之男命は、大穴牟遅命を野原に連れて行って鏑矢(かぶらや)放ちました。
『あの鏑矢を取ってこい。』
と言って、大穴牟遅命が野原に入ると、なんと野原に火を放ったのです。
火に囲まれて絶対絶命の大穴牟遅命ですが、そこへネズミがやってきました。
ネズミは、
『地面の下に洞穴があるからそこへ隠れるとよい。』
と教えてくれました。
無事に戻った大穴牟遅命に対し須佐之男命は、
『頭の虱(しらみ)を取ってくれ。』
と言います。
実は、頭には虱ではなくムカデがゾロゾロといました。
これも、須勢理毘売命の機転で難を逃れます。
そして、大穴牟遅命は、須佐之男命が眠っている間に生大刀(いくたち)と生弓矢(いくゆみや)と天の詔琴(あめののりごと)を持って、須勢理毘売命を背負って逃げました。
気づいた須佐之男命は追いかけましたが、二人(?)はすでに遠くの方に行っています。
その時には、須佐之男命も大穴牟遅命のことを認めていたので、
『生大刀と生弓矢で、悪い兄神をやっつけろ。』
『これからお前は、大国主命、都志国玉神(うつしくにたまのかみ)になって、わが娘の須勢理毘売を后として立派な宮殿を建てて住め。』
『ホンマに腹の立つガキじゃ!』
と、二人の結婚を認めたのでした。
須佐之男命を祀る神社
須佐之男命をお祀りする神社は、日本全国にたくさんあります。
ここでは、須佐之男命の本拠地の島根県と京都を中心に、主な神社とご利益を紹介します。
島根県の須佐之男命を祀る神社とご利益
まず最初に、島根県の須佐之男命を祀る神社とそのご利益を紹介します。
ここで紹介する神社は、
- 熊野大社(島根県松江市)
- 八重垣神社(島根県松江市)
- 日御碕神社(島根県出雲市)
- 須佐神社(島根県出雲市)
の四社です。
熊野大社(島根県松江市)とご利益
熊野大社(島根県松江市)は、出雲大社と共に出雲国一宮として、古代から信仰されてきた神社です。
ご祭神の名前は、
『伊邪那伎日真名子 加夫呂伎 熊野大神 櫛御気野命(いざなぎのひまなご かぶろぎ くまののおおかみ くしみけぬのみこと)』
という、やたらめったら長い名前です。
神様の名前の意味は、
『伊邪那伎日真名子=イザナギ命がかわいがった御子』
『加夫呂伎=神聖なる祖神様』
『 熊野大神 櫛御気野命=熊野に居られる大神の櫛御気野命』
という意味です。
櫛御気野命(くしみけぬのみこと)は、須佐之男命の別名です。
長くなりましたが、すなわち、
- 主祭神:須佐之男命
ということになります。
熊野大社は、火の発祥の地としても有名で、別名で『日本火出初之社(ひのもとひでぞめのやしろ)』とも言われています。
『日本書紀(720年)』や『出雲國風土記(733年)』にも記載されている古社です。
熊野大社のご利益は、
- 殖産興業
- 商売繁盛
- 金運向上
- 殖産興業
- 縁結び
- 厄除
- 開運招福
などのご利益が有名です。
熊野大社
島根県松江市八雲町熊野2451
八重垣神社(島根県松江市)とご利益
八重垣神社の主祭神は、
- 素盞鳴尊(すさのおのみこと=須佐之男命)
- 稲田姫命(いなだひめのみこと=櫛名田比売)
の夫婦神です。
八重垣神社に説明によると…。
素盞鳴尊(すさのおのみこと)は、八重垣神社の奥の院の佐久佐女の森『佐久佐女の森』に八重垣を作しました。
そしてその中に稲田姫命(いなだひめのみこと)を隠し、ヤマタノオロチを退治されたと言われています。
ヤマタノオロチを退治された須佐之男命は、稲田姫命との宮とされたのが、八重垣神社の場所だということです。
八重垣神社の宝物館には、1,100年以上前に描かれた
- 素盞鳴尊
- 稲田姫命
- 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
- 市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)
- 脚摩乳命(あしなづちのみこと)
- 手摩乳命(てなづちのみこと)
の六柱の神様の壁画が残っています。
天照大御神は須佐之男命の姉神、市杵嶋姫命は須佐之男命の御子神です。
脚摩乳命と手摩乳命は、櫛名田比売命のご両親です。
八重垣神社のご利益は、
- 縁結び
- 夫婦和合
- 子授け・子宝
- 安産祈願
- 縁結び
- 厄除
- 開運招福
などのご利益が有名です。
八重垣神社
島根県松江市佐草町227
日御碕神社(島根県出雲市)とご利益
日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)は、上の宮『神の宮』と下の宮『日沉宮(ひしずみのみや)』からなっています。
この二社を総称して日御碕神社と言います。
主祭神は、
- 神の宮:須佐之男命
- 日沉宮:天照大御神
の姉弟の神様です。
一説では、紀元前536年に神の宮を現在地に遷座したと言われ、2,500年以上の歴史がある古社です。
戦国時代以降、朝廷や幕府、大名から崇敬されてきました。
日御碕神社のご利益は、
- 厄除け
- 縁結び
- 良縁祈願
- 家運隆盛
- 夫婦円満
- 海上安全
- 商売繁盛
- 金運向上
- 五穀豊穣
などのご利益が有名です。
日御碕神社
島根県出雲市大社町日御碕455
須佐神社(島根県出雲市)とご利益
須佐神社(すさじんじゃ)のご祭神は、
- 須佐之男命
- 稲田比売命 (いなたひめのみこと)
- 足摩槌命 (あしなづちのみこと)
- 手摩槌命 (てなづちのみこと)
の四柱の神様です。
須佐神社は、『出雲国風土記』によると、須佐之男命は、
『この国は良い国だから、自分の名前は岩木ではなく土地につけよう。』
と言って、『須佐』と名付け、自分の御霊を鎮めたとあります。
本殿の後ろには、樹齢1,300年と言われるご神木の大杉があります。
須佐神社は、煌びやかさこそありませんが、しっとりとした古風な神社で、日本一のパワースポットと言われています。
須佐神社のご利益は、
- 良縁祈願
- 家庭円満
- 子授け・子宝
- 子孫繁栄
- 海上安全
- 災難除け
- 武運長久
- 交通安全
などのご利益が有名です。
須佐神社
島根県出雲市佐田町須佐730
京都府の須佐之男命を祀る神社とご利益
須佐之男命の本拠地 島根県に続いて、京都の須佐之男命を祀る神社とご利益を紹介します。
京都の神社としては、
- 八坂神社(京都市東山区)
- 藤森神社(京都市伏見区)
- 岡崎神社(京都市左京区)
- 大将軍八神社(京都市上京区)
の四社を紹介します。
八坂神社(京都市東山区)とご利益
八坂神社(やさかじんじゃ)は、全国的に有名な京都に祇園にある神社です。
八坂神社のお祭りは、日本三大祭りに数えられる祇園祭です。
祇園祭は、疫病封じのために始まったお祭りです。
八坂神社の主祭神は、
- 中御座:素戔嗚尊 (すさのをのみこと=須佐之男命)
- 東御座:櫛稲田姫命 (くしいなだひめのみこと)
- 西御座:八柱御子神 (やはしらのみこがみ)
八柱御子神とは、須佐之男命の御子神です。
八坂神社については、またページを改めて詳しく解説します。
八坂神社のご利益は、
- 疫病退散
- 無病息災
- 商売繁盛
- 金運向上
- 縁結び
- 良縁祈願
- 恋愛成就
- 家庭円満
- 厄除け
- 開運招福
- 美容祈願
- 子孫繁栄
- 子授け・子宝
- 夫婦和合
など、様々なご利益が授かります。
八坂神社
京都市東山区祇園町北側625
藤森神社(京都市伏見区)とご利益
藤森神社(ふじのもりじんじゃ)は、1,800年の昔、神功皇后によって創建された神社です。
藤森神社は、京都では勝運のご利益で有名です。
また、馬の神様とも言われ、競馬関係者や競馬ファンの人がよくお詣りされています。
また、アジサイが3,500株も植えられ、6月から7月は、多くの参拝者でにぎわいます。
藤森神社の主祭神は、
- 素盞鳴命(すさのおのみこと)
- 別雷命(わけいかずちのみこと)
- 日本武尊(やまとたけるのみこと)
- 応神天皇(おうじんてんのう)
- 仁徳天皇(にんとくてんのう)
- 神功皇后(じんぐうこうごう)
- 武内宿禰(たけのうちのすくね)
- 舎人親王(とねりしんのう)
- 天武天皇(てんむてんのう)
- 早良親王(さわらしんのう)
- 伊豫親王(いよしんのう)
- 井上内親王(いがみないしんのう)
の十二柱の神様です。
藤森神社のご利益は、
- 勝運
- 武運長久
- 腰痛封じ
- 学問向上
- 合格祈願
などのご利益が有名です。
藤森神社
京都市伏見区深草鳥居崎町609
岡崎神社(京都市左京区)とご利益
岡崎神社(おかざきじんじゃ)は、桓武天皇が794年平安遷都の際し、王城鎮護の為平安京の四方に建立された社の一つです。
岡崎神社は、平安京の東に位置することから、別名『東天王』とも呼ばれます。
元々、岡崎神社のある一帯は、野兎がたくさん居たことから、神使(神様のお使い)は、ウサギです。
狛犬の代わりに、かわいい狛うさぎが守っています。
岡崎神社のご祭神は、
- 速素盞鳴尊(すさのをのみこと)
- 奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
- 三女五男八柱御子神(やはしらのみこがみ)
となっています。
三女五男八柱御子神は、須佐之男命と天照大御神の誓約によって生まれた御子神です。
岡崎神社のご利益は、
- 縁結び
- 子授け・子宝
- 安産祈願
- 金運向上
- 厄除開運
- 方除け
- 祈雨
などのご利益が有名です。
京都では、特に子授けのご利益が篤いと評判で、子宝を願う若い夫婦の姿をよく見かけます。
岡崎神社
京都市左京区岡崎東天王町51番地
大将軍八神社(京都市上京区)とご利益
大将軍八神社(だいしょうぐんはちじんじゃ)は、平安遷都の794年に、桓武天皇が方除けのため星神大将軍を勧請し創建されました。
主祭神は、須佐之男命と八柱御子神です。
- 方除け
- 厄除け
などのご利益が有名です。
大将軍八神社
京都府京都市上京区西町48
須佐之男命を祀る神社とご利益 島根県と京都以外
須佐之男命をお祀りする神社は、全国各地に多数あります。
全てをお伝えすることはできませんので、このページでは、
- 氷川神社(埼玉県さいたま市)
- 津島神社(愛知県津島市)
- 廣峯神社(兵庫県姫路市)
- 素盞嗚神社(広島県福山市)
という四社に絞って紹介します。
氷川神社(埼玉県さいたま市)とご利益
氷川神社(ひかわじんじゃ)は、武蔵国の一宮で、大いなる宮居として大宮の地名の由来となった由緒ある神社です。
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町の氷川神社は、関東一円に280社以上ある氷川神社の総本社です。
お正月三が日の初詣の参拝者数は、毎年200万人を超え、全国でもトップ10に入るほど人気のある神社です。
氷川神社の主祭神は、
- 須佐之男命(すさのおのみこと)
- 稲田姫命(いなだひめのみこと)
- 大己貴命(おおなむちのみこと)
の三柱の神様です。
大己貴命は先ほども説明しましたが、出雲大社の大国主命の別名です。
- 縁結び
- 良縁祈願
- 結婚運
- 仕事運
- 金運向上
- 商売繁盛
- 家庭円満
- 人間関係
- 厄除け
- 開運招福
などのありがたいご利益が授かれます。
氷川神社
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407
津島神社(愛知県津島市)とご利益
諸説ありますが、津島神社(つしまじんじゃ)は、540年欽明天皇(きんめいてんのう)の御代に鎮座されたそうです。
と言うことは、約1,500年もの歴史がある古社です。
津島神社は京都の八坂神社と共に、疫病除けで有名な牛頭天王信仰の中心となる神社で、昔は『津島牛頭天王社(つしまごずてんのうしゃ)』と呼ばれていました。
戦国武将からも広く崇敬されていた神社です。
津島神社のご祭神は、
- 建速須佐之男命
- 大穴牟遅命(おおなむちのみこと=大国主命)
の二柱の神様です。
津島神社のご利益は、
- 疫病除け
- 厄難除け
- 医療守護
- 殖産興業
- 夫婦円満
- 縁結び
- 良縁祈願
- 恋愛成就
- 金運向上
- 商売繁盛
などのご利益があります。
津島神社
愛知県津島市神明町1
廣峯神社(兵庫県姫路市)とご利益
廣峯神社(ひろみねじんじゃ)は、京都の八坂神社と共に牛頭天王の総本宮です。
廣峯神社の主祭神は、
- 素戔嗚尊(すさのおのみこと=須佐之男命)
- 五十猛命(いそたけるのみこと)
と言う二柱の神様です。
五十猛命は、須佐之男命の御子神で、林業の神様として崇敬されています。
一説によると、733年に遣唐使だった吉備真備(きび の まきび)が都に帰る途中、ご神威を感じたことが創建の由来とされています。
廣峯神社のご利益は、
- 五穀豊穣
- 縁結び
- 良縁祈願
- 商売繁盛
- 金運向上
- 林業守護
- 海上安全
- 諸芸上達
- 家内安全
- 豊漁
- 厄除け
- 悪疫退散
- 夫婦和合
- 開運招福
- 林業守護
など、多岐にわたります。
廣峯神社
兵庫県姫路市広嶺山52
素盞嗚神社(広島県福山市)とご利益
素盞嗚神社(すさのおじんじゃ)は、一説によると祇園祭の発祥の地です。
素盞嗚神社がある場所は、『蘇民将来の神話』のところでお話した、お金持ちで意地悪な弟の『巨旦将来』の屋敷跡と伝わっています。
諸説ありますが、素盞嗚神社から牛頭天王を播磨の廣峯神社に勧請し、廣峯神社から京都の八坂神社に勧請したと言われています。
となると…。
素盞嗚神社が、牛頭天王の神社の本家本元なのかもしれません。
- 素盞嗚尊(すさのをのみこと)
- 稲田姫命(くしなだひめのみこと)
- 八王子(やはしらのみこ)
八王子は、須佐之男命と天照大御神の誓約によって生まれた三女五男の御子神です。
- 厄除け
- 縁結び
- 開運招福
- 疫病除け
- 必勝祈願
- 夫婦円満
- 子授け・子宝
- 安産祈願
- 恋愛成就
などのご利益があります。
須佐之男命 神社とご利益 まとめ
須佐之男命の神話と、お祀りする神社とご利益を紹介しました。
須佐之男命は、古事記や日本書紀、風土記にも頻繁に登場される神様です。
やんちゃ坊主で、人情にめっぽう弱い、愛されるべきキャラクターの神様です。
ヤマタノオロチ退治など、日本の神様の中で最も豪傑といえる神様です。
その分、ご神力も最高に強く、ご利益もタップリと与えてくださる神様です。
ヤマタノオロチが娘を食べるのは、毎年のように繰り返される川の氾濫と言う説もあります。
また、ヤマタノオロチの腹が、常にただれて血が出ているのは溶鉱炉を表し、製鉄民を征服したという説もあります。
何れにしても、須佐之男命やヤマタノオロチ伝説は、古代日本の様子を伝えるものだと言えます。
アナタもご神力が圧倒的に強い須佐之男命にお詣りして、ご利益をタップリ授かってくださいね。